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けがをしている野生動物に関して説明します。
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まずは状況をみきわめて野生の動物は、自然の中で暮らすのが一番です。一度人間が育てると自然界に帰るのは非常に難しいといわれています。
ケガをした動物(傷病鳥獣 しょうびょうちょうじゅう)を見つけたときは、ケガや衰弱の程度をよく見てから判断しましょう。反応があり、活発であればむやみに触れたりせずそっとしておくことも選択肢です。
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<動物の行政による区分>
■野生動物
・天然記念物以外 農林水産事務所 青森県庁など
・天然記念物 カモシカなど 市町村教育委員会
・犬猫 青森県動物愛護センター、上十三保健所、その他の保健所
■野生ではない愛玩動物の場合
イヌやネコ → お近くの保健所にご連絡ください。
その他のペット → 迷子になったペットを探している飼い主がいるかもしれません。
■足輪や標識のついたハト (レースバト、伝書バト)
足環に電話番号がある →それが飼い主の番号ですので、電話してみてください。
「JAPAN」または「JPN」 →日本ハトレース協会(電話0120-810-118)
「NIPPON」 →日本伝書鳩協会(電話:03-3801-2787)
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■個々の対応方法 |
●軽い怪我の場合
野生動物は、ある程度の怪我なら自然に回復します。軽い場合には、怪我を治してあげることよりも、逃げ回る動物を無理に追いまわして捕まえたり、食餌を無理に食べさせたりしないことの方が良い選択の場合もあります。
野生動物にとって、食餌は自分で探して食べるもの。人間が出した食餌を、食べてくれない動物も多いです。こういうときには、口を無理に開けて食餌を与える強制給餌をすることになります。しかし、食餌をあげることが、動物にとってストレスになることもあります。
「保護は最後の手段で、自然のままが一番」ということをご理解ください。 |
●大きい怪我や病気で動けない場合
まずは保護します。
弱っていて動けず、瀕死の状態ならば、動物を保護します。動物種の特性にあわせた捕まえ方をします。保護する人がけがをしないように注意してください。軍手、ゴム手袋、タオル、バスタオル、網、段ボール箱などを用意して下さい。タオルなどの布で、動物の視界をさえぎってから捕まえます。ダンボールなどに入れ、薄暗いところで安静にしてください。多くの動物は、暗くて静かな場所においてあげれば落ち着きます。外が見えると動いて体力を消耗するので、ダンボールはふたを閉めてください。
寒い時期は暖めてあげることも大切です。電気アンカを箱の下に置いたり、使い捨てカイロをタオルでくるんで箱の中に入れたり、お湯を入れたペットボトルを代用することもできます。
※野生の動物はさまざまな病原体を持っていることがあります。ゴム手袋などをはめるか、あとで手を消毒しましょう。 |
●ヒナや幼獣の場合 〜 要注意!保護のつもりが、「誘拐」に
ヒナや幼獣の場合は、近くに巣があり親がいると思われるので、できるだけ触らずにそっとしておきましょう。あなたが気付かなくても、たいてい近くに巣があったり親がいたりします。親は、人がそばにいるので近づけなくて、困っているかもしれません。そのままにしておきましょう。仮に連れてきても、うまく育つ可能性は低く、野生に戻すのはさらに難しいです。猫が近くにいて危ないと思うような場合は、近くの枝先など猫の近づけないところに乗せてあげるといいでしょう。
日本野鳥の会「ヒナをひろわないで」キャンペーンHPも参照ください。 |
●すでに死んでしまっている場合
残念ながら亡くなってしまっている場合。
特別天然記念物のカモシカなど特別な鳥獣を除いて、死んでしまった動物は、 各市町村が焼却処理(または発見者が埋葬)することになります。 |
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